Caviar Greenは低速病なのか?
すでにご存知の諸兄もいるかと思いますが、ここのところWestern DigitalのWD20EADSの販売価格が急落しています。
1月の末から1週間少々で17,000円→13,500円と20%以上の急激な価格下落となっており、また、TSUKUMOでは12,480円のタイムセールまで実施されていました。
ここで気になるのが、「なぜ価格急落が起きたのか?」ですが、PCパーツ関連で価格の急落があるときというのは…
というのが考えらるのですが、
単純に見ると(3)の対抗他社モデルへの対抗価格と見るのが順当だと思います。
ただ、HDS722020ALA330に関しては2か月以上も現在の価格を維持しているので、今さらの対抗価格というのは考えにくいのが気になる点ではあります。(HD203WI対抗はタイミング的にも十分考えられますが)
で、ここで気になるのが、わざわざ赤字で表記した(5)の不具合の影響です。
HDD関連の不具合→価格急落というと、Seagate事件が記憶に新しいですね。
そしてちょっと調べてみたところ…今後大きな問題に発展しそうな不具合の報告を発見しました。
その不具合は通称『低速病』と呼ばれており、最近になって国内外で症状が報告され始めているようです。
(ちなみにネタ元はこちら→ よっちゃんのチラ裏 Caviar Greenシリーズで極端に速度低下することがあるらしい)
発生が確認されているHDDはいずれもCaviar Greenシリーズで、以下の機種が該当しています。
…WD20EADS限定で調べていたのですが、どうもCaviar Greenシリーズ共通の問題のようです。(EACSは不明)
現在報告されている症状としては…
現時点では「データが消えた」とか「コピーしたデータに異常があった」とか「症状が出てからお亡くなりになられた」という報告はないので、単純に速度低下と認識不良が起こると考えておいてよさそうです。
原因・発生する条件等の詳細については諸説あるものの、
しかし、ここまでくると「個別の環境依存」というのは考えにくいので、やっぱり製品本体に何らかの問題がありそうな気がします。
ちなみに副委員長代理は2台のWD10EADS(L5B)を所有していますが、現時点ではそういった症状に心当たりはないです。
また、データの喪失報告がない&手持ちのEADSは倉庫にしか使ってないので、個人的にはそこまで深刻に考えていないのですが、ファームウェアのアップデートで対応できる問題なら対応してほしいところですね。
しかし、価格下落が起きているのはWD20EADSのみなので、今回のWD20EADSの価格下落はこの不具合とは必ずしも関係があるというわけではなさそうですね。
…まぁ、この問題が広まってくると、小売各店はリスク回避のためにCaviar Greenシリーズの在庫処分に乗り出す可能性があるので、今後Caviar Greenシリーズ全体の価格が下がる可能性は十分あると思います。
(現にヤマダ電機がグループ各社にCaviar Greenシリーズの在庫処分命令を出したという噂も2ちゃんねるにはありましたし)
現時点ではデータ喪失報告がないとはいえ、今買うのはちょっとしたギャンブルですが、1円でも安い倉庫用大容量HDDが欲しいという人は、今後のCaviar Greenシリーズの価格動向には注目ですねw
でも、
こうやって考えると、そこそこ安価で買えるまともなHDDメーカーって。。。
どこのHDD使うにしても、なんらかの妥協点というか割り切りが必要な感じになってますね。
HGSTなら静音を我慢して冷却に気を使うとか、WDなら転送速度が遅くなる奇病があることを考慮して倉庫オンリーにするとか、Seagateなら気持ち悪いけど代替処理済セクタを無視するとか、…Samsungは今後の企業努力に期待ということでw
※2010年11月28日追記
今さらですが、WD20EARSを購入してみたので、HDTuneを回してみました。
測定の結果等はこちらでどうぞ。
1月の末から1週間少々で17,000円→13,500円と20%以上の急激な価格下落となっており、また、TSUKUMOでは12,480円のタイムセールまで実施されていました。
ここで気になるのが、「なぜ価格急落が起きたのか?」ですが、PCパーツ関連で価格の急落があるときというのは…
(1)価格改定が行われたとき
(2)新モデル発売のために旧モデルの在庫処分が行われるとき
(3)対抗他社の類似モデルに対抗するために価格を下げたとき
(4)クリスマス~正月のようにセールが連続するとき
(5)対象製品、もしくは同社関連製品に不具合・不良が発見されたとき
(2)新モデル発売のために旧モデルの在庫処分が行われるとき
(3)対抗他社の類似モデルに対抗するために価格を下げたとき
(4)クリスマス~正月のようにセールが連続するとき
(5)対象製品、もしくは同社関連製品に不具合・不良が発見されたとき
というのが考えらるのですが、
(1)→価格改定等の情報はなし
(2)→新モデル「WD20EARS」は発売されたが、WD20EADSの価格を崩すようなものとは考えにくい
(3)→対抗他社のHGSTの2TBモデル「HDS722020ALA330」が13,000円程度でよく売れている、さらにSamsung初の2TBモデル「HD203WI」が14,000円程度で登場した
(4)→今はセール連続期間ではない
(5)→これが今回一番気になる点
(2)→新モデル「WD20EARS」は発売されたが、WD20EADSの価格を崩すようなものとは考えにくい
(3)→対抗他社のHGSTの2TBモデル「HDS722020ALA330」が13,000円程度でよく売れている、さらにSamsung初の2TBモデル「HD203WI」が14,000円程度で登場した
(4)→今はセール連続期間ではない
(5)→これが今回一番気になる点
単純に見ると(3)の対抗他社モデルへの対抗価格と見るのが順当だと思います。
ただ、HDS722020ALA330に関しては2か月以上も現在の価格を維持しているので、今さらの対抗価格というのは考えにくいのが気になる点ではあります。(HD203WI対抗はタイミング的にも十分考えられますが)
で、ここで気になるのが、わざわざ赤字で表記した(5)の不具合の影響です。
HDD関連の不具合→価格急落というと、Seagate事件が記憶に新しいですね。
そしてちょっと調べてみたところ…今後大きな問題に発展しそうな不具合の報告を発見しました。
その不具合は通称『低速病』と呼ばれており、最近になって国内外で症状が報告され始めているようです。
(ちなみにネタ元はこちら→ よっちゃんのチラ裏 Caviar Greenシリーズで極端に速度低下することがあるらしい)
発生が確認されているHDDはいずれもCaviar Greenシリーズで、以下の機種が該当しています。
・WD20EADS
・WD15EADS
・WD10EADS
・WD20EARS(←情報はないけど該当する可能性高)
・WD15EARS
・WD10EARS
このうちWDxxEADSについては国内外で報告があり、WDxxEARSについては国内では報告がないものの、国外では報告があるそうです。・WD15EADS
・WD10EADS
・WD20EARS(←情報はないけど該当する可能性高)
・WD15EARS
・WD10EARS
…WD20EADS限定で調べていたのですが、どうもCaviar Greenシリーズ共通の問題のようです。(EACSは不明)
現在報告されている症状としては…
・突然読み書きの速度が数MB/s以下に低下する(しばらくすると直る)
・突然認識しなくなる(シャットダウンすれば直る)
・起動やスタンバイからの復帰に失敗する
というものがあるようです。・突然認識しなくなる(シャットダウンすれば直る)
・起動やスタンバイからの復帰に失敗する
現時点では「データが消えた」とか「コピーしたデータに異常があった」とか「症状が出てからお亡くなりになられた」という報告はないので、単純に速度低下と認識不良が起こると考えておいてよさそうです。
原因・発生する条件等の詳細については諸説あるものの、
・使用時間に関わらず発生する
・WD10EADSは500GBプラッタ版(M2B)でも333GBプラッタ版(L5B)でも発生報告がある
・IDEモードでもAHCIモードでもUSB接続でも発生する
・再現性があったりなかったりする
・Data Lifeguard Diagnostic(WDのHDD診断ツール)でエラーが出たり出なかったりする
・生産地、シリアル番号に関係なく発生する
・OSを問わず発生する(Windows、Linuxで発生報告あり)
・ディスクの空き容量の多少に関わらず発生する
と、なにやら情報が錯綜しており、原因の切り分けが難しそうですw・WD10EADSは500GBプラッタ版(M2B)でも333GBプラッタ版(L5B)でも発生報告がある
・IDEモードでもAHCIモードでもUSB接続でも発生する
・再現性があったりなかったりする
・Data Lifeguard Diagnostic(WDのHDD診断ツール)でエラーが出たり出なかったりする
・生産地、シリアル番号に関係なく発生する
・OSを問わず発生する(Windows、Linuxで発生報告あり)
・ディスクの空き容量の多少に関わらず発生する
しかし、ここまでくると「個別の環境依存」というのは考えにくいので、やっぱり製品本体に何らかの問題がありそうな気がします。
ちなみに副委員長代理は2台のWD10EADS(L5B)を所有していますが、現時点ではそういった症状に心当たりはないです。
また、データの喪失報告がない&手持ちのEADSは倉庫にしか使ってないので、個人的にはそこまで深刻に考えていないのですが、ファームウェアのアップデートで対応できる問題なら対応してほしいところですね。
しかし、価格下落が起きているのはWD20EADSのみなので、今回のWD20EADSの価格下落はこの不具合とは必ずしも関係があるというわけではなさそうですね。
…まぁ、この問題が広まってくると、小売各店はリスク回避のためにCaviar Greenシリーズの在庫処分に乗り出す可能性があるので、今後Caviar Greenシリーズ全体の価格が下がる可能性は十分あると思います。
(現にヤマダ電機がグループ各社にCaviar Greenシリーズの在庫処分命令を出したという噂も2ちゃんねるにはありましたし)
現時点ではデータ喪失報告がないとはいえ、今買うのはちょっとしたギャンブルですが、1円でも安い倉庫用大容量HDDが欲しいという人は、今後のCaviar Greenシリーズの価格動向には注目ですねw
でも、
原因不明の奇病、低速病を患ったWD
速いけど爆熱・爆音で熱射病死するHGST
代替処理済セクタのカウントアップに余念のないSeagate
過去の栄光の歴史から、みんなに敬遠されるSamsung
速いけど爆熱・爆音で熱射病死するHGST
代替処理済セクタのカウントアップに余念のないSeagate
過去の栄光の歴史から、みんなに敬遠されるSamsung
こうやって考えると、そこそこ安価で買えるまともなHDDメーカーって。。。
どこのHDD使うにしても、なんらかの妥協点というか割り切りが必要な感じになってますね。
HGSTなら静音を我慢して冷却に気を使うとか、WDなら転送速度が遅くなる奇病があることを考慮して倉庫オンリーにするとか、Seagateなら気持ち悪いけど代替処理済セクタを無視するとか、…Samsungは今後の企業努力に期待ということでw
※2010年11月28日追記
今さらですが、WD20EARSを購入してみたので、HDTuneを回してみました。
測定の結果等はこちらでどうぞ。

この記事のコメント
>>ムラカミさん
どうも、多分はじめまして?ですw
サムさんは…まぁ昔のアレがアレでしたからね。。。
でも、この数年でノウハウの蓄積もあり、また各所から技術者を引っ張ってきているので、クオリティは確実に上がっているでしょうから、見方を変えた方がいいのかも…とは思ったりするのですが、そう簡単には割り切れなかったりw
やっぱり第一印象って大事だと思いますw
どうも、多分はじめまして?ですw
サムさんは…まぁ昔のアレがアレでしたからね。。。
でも、この数年でノウハウの蓄積もあり、また各所から技術者を引っ張ってきているので、クオリティは確実に上がっているでしょうから、見方を変えた方がいいのかも…とは思ったりするのですが、そう簡単には割り切れなかったりw
やっぱり第一印象って大事だと思いますw